「河南の最も美しい教師」の1人、張鵬程さん

　今日9月10日は、37回目の「教師の日」です。今日は河南省の最も美しい教師の1人に選ばれた張鵬程さんをご紹介しましょう。

　張鵬程さんは河南省周口市太康県清集鎮二郎廟小学校の校長で、国語と英語も担当しています。

　張さんはまだ30代ですが、白髪が多いため、子供たちに「校長じいさん」と呼ばれています。張さんは生徒が30人にも満たなかったこの小学校を残すために努力しました。張さんの努力が実を結んで、この田舎の小学校は存続することになりました。また、張さんは自腹で14万元を出して、幼稚園を開設しました。村の子供たちは家の近くで基礎教育を受けることができるようになりました。張さんは、今年「河南省で最も美しい教師」の1人に選ばれました。

　授業終了後、張さんは色々な役をこなします。今の小学校には180人以上の生徒がいますが、その大部分は「留守児童」といわれる、出稼ぎに行った両親が地元に残した子供たちです。放課後、張さんは保育士にいなって生徒たちと一緒に食事をしたり、遊んだりします。

　張さんは特に生徒たちの食事の問題を気にかけています。校門を出て右へ30メートル歩いていけば、張さんの菜園です。経費の節約のために、張さんはいつも菜園で栽培した野菜を摘んで、子供たちにおいしい料理を作ります。材料の購入も張さんが担当します。国から食事代の補助金をもらっていますが、生徒たちがもっといい食事ができるように、いつも自腹でよい食材を買っています。また、学校で修繕が必要な時、張さんは修理屋や電気工になって学校の傷んだところを直します。

　張鵬程さんは、「ひとりの人間は太陽の光に照らされたことがないなら、どのようにして他人を照らすのかわからない。また、ひとりの人間は、愛を得たことがなく、多くの優しさに触れたことがないなら、どうやって社会を愛し、他人を愛するのか？」と言っています。「留守児童」のために、張さんは頑張り続けています。（藍、吉田）