プーチン露大統領「新型コロナ起源調査を政治問題化すべきでない」

　ロシアのプーチン大統領は3日、ウラジオストクで開催された東方経済フォーラムで、「新型コロナウイルスの起源調査を政治問題化してはならない。力を結集して新型コロナと戦うべきだ」と強調しました。 

　ロシア大統領府のホームページによりますと、プーチン大統領はフォーラムで、米情報機関が先週公表した新型コロナの起源に関する調査報告をどのように見るかと聞かれ、「ある現象について、その原因や根源を探るのは良いことだが、一部の国がやっているような政治操作は大きな間違いだ。全ての研究は客観的な材料に基づかなければならない。政治操作は人々を真相から遠ざけるだけだ」と指摘しました。 

　プーチン大統領は「政治操作をしている人々自身が、新型コロナとの戦いの中で巨大な、甚だしい過ちを犯した。西側の国は、新型コロナのパンデミックとの戦いを妨害する措置の撤廃を拒否している。イランやベネズエラなどの国に対する制裁措置がその例だ。人道主義はどこにあるのか」と強く訴えました。（鵬、柳川）