北京
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外交部の汪文斌報道官は、8日の定例記者会見で、「中国はアフガニスタンのタリバンが暫定政府を樹立し、一部の主要人物を閣僚に起用したことを重視しており、アフガニスタンが幅広く包容力のある政治の枠組みを構築できるよう希望している」と述べました。
アフガニスタンのタリバンは7日、暫定政府の樹立を発表し、重要閣僚の名前を公表しました。
これに対し、汪報道官は「アフガニスタンのタリバンが暫定政府の樹立と一部の主要人物の起用を発表したことは、3週間あまりに及んだアフガニスタンの『無政府状態』を終わらせ、国内秩序の回復と戦後復興に向けて必要な一歩である。中国はこれを重視している」とした上で、「暫定政府の樹立は社会的・経済的秩序をできるだけ早く回復するためであるというタリバンの主張に注目している」と述べました。
また、汪報道官は、「アフガニスタン問題に対する中国の立場は非常に明確である。中国は、アフガニスタンの主権独立と領土保全を尊重し、アフガニスタンの内政に干渉せず、アフガニスタン国民が国情に沿った発展の道を自主的に選択することを支持し、アフガニスタンが幅広く包容力のある政治の枠組みを構築し、国内外で穏健で、安定した政策を追求し、あらゆる種類のテロリストと断固として戦い、すべての国、特に近隣諸国と友好的に共存することを希望している」と語りました。
一方、米軍がアフガニスタンからの撤退を前に、カブール空港のレーダーやアフガニスタンの民間航空機などを意図的に破壊していたことも報じられています。これについて、汪報道官は「米軍は侵攻初日から撤退の最期の瞬間までアフガニスタンに大きな損害をもたらし、アフガンの人々に深刻な被害を与えている」と述べました。
さらに、汪報道官は、「米軍はアフガニスタンでの任務を完了したと米国は主張しているが、米軍の使命は、アフガニスタンの国家を破壊し、アフガニスタンの人々を傷つけ、さらには最終的な撤退の前にさえアフガニスタンの平和的復興の障害を作り出すことなのだろうか。今、アフガニスタンは歴史の新たな1ページを開こうとしている。国際社会は、アフガニスタンの悲劇が二度と繰り返されないためにどうすればいいのか、深く考える必要がある」と強調しました。(ミン・イヒョウ、坂下)