北京
PM2.577
23/19
2021年中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS、「服貿会」)の会場の一つである首鋼園は、100年の歴史を持つ製鉄企業である首鋼の工場跡地を改造したものであり、中華人民共和国の工業の発展にとって象徴的な場所です。首鋼は多業態が融合して発展する新時代の首都の都市復興の新たなランドマークとして、そのモデルチェンジや発展と五輪運動は切り離すことができません。
首鋼の工場が建設されたのは1919年でしたが、2008年に北京五輪が開催される前には、北京の環境負担力に限界があることや自らの発展の必要性から、前例のない製鉄所の大移転を実施しました。操業停止、移転、モデルチェンジを経て、2016年には北京冬季五輪組織委員会の入居に伴う、一連の旧工場地区の刷新改造の計画がスタートしました。
かつての製鉄用原料の広大な置き場は、京冬季五輪組織委員会のオフィスエリアに改造されました。発電所跡には北京冬季五輪の競技会場が建設され、かつての洗炭施設は国家体育総局冬季種目訓練センターに変身しました。今回の服貿会の会場も古い工場の建物を改造したものです。
国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は首鋼園を「都市更新のモデル」と何度も絶賛しました。この「鉄鋼の城」が2008年の北京五輪以降は「スリープ」していたと形容するならば、2022年の北京冬季五輪で「再起動」したと言うわけです。(雲、鈴木)