北京
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中国の航空大手3社の南方航空、国際航空、東方航空が8月27日から、「2021年度中間決済報告書」を相次いで発表しました。3社が今年上期の赤字が合わせて166億元(約2825億4000万円)となりましたが、赤字幅が対昨年比縮小しています。しかし、航空業界はいつ落ち込みから回復できるかが、依然として懸念されています。
3社の「中間決済報告書」によりますと、同3社の営業収益は合せて1239億5000万元(約2兆1096億8000万円)となり、いずれもプラス成長は実現しています。一方、株主に帰属する当期純損失は166億8200万元(約2839億8000万円)で、赤字幅は前年同期比いずれも縮小に向かっています。一方、同じく上場した航空会社の中、黒字経営が実現できた会社も3社ありました。それぞれ、吉祥航空(株主に帰属する当期純利益1億200万元、約17億3600万円)、華夏航空(同1200万元、約2億円)、春秋航空(同1000万元、約1億7000万円)となっています。
△乗客にパスポートを返す瀋陽桃仙国際空港のスタッフ
大手は軒並み赤字が続く中、小規模航空会社3社は増収が実現できた理由について、専門家は「黒字経営が実現した3社はいずれも規模が小さく、運休になった広胴型機(ワイドボディ機)が少なく、国際線も少ないことから、コロナ禍の影響をそれほど受けていない。対して、大手3社は国内線と国際線を同時に運行しており、資源の配置は小規模会社と異なっている。そのため、コロナ禍が依然として赤字をもたらした最大の原因だと思われる」という見方を示しています。
今年下期の見通しについて、専門家は「不確実性が大きい」とし、昨年同時の状況と照らし、冬に感染状況が再び悪化する可能性もあることから、回復の見通しはまだ楽観視できないともみられています。(Mou、Yan、浅野)