北京
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王毅国務委員兼外交部長は1日、気候変動に関する中米協議で天津を訪問している米国の気候変動問題担当のケリー大統領特使とオンラインで会談しました。王外交部長は「中米関係は近年、急転直下し、深刻な困難に直面している。その原因は米国が中国に対して重大な戦略的な誤った判断をしたからだ。米国は中国を脅威・ライバルと見なすのをやめ、世界範囲で中国を包囲・圧迫するのをやめるべきだ」と指摘しました。
王外交部長は「中米はかつて二国間分野および気候変動などの重要な国際・地域の問題で実りある対話・協力を展開し、両国と両国民に実務的な利益をもたらしてきた。米国は気候変動での協力が中米関係の『オアシス』になることを期待しているが、両国の協力は中米関係の大きな環境から切り離すことはできない。米国は中国が提出した『2つのリスト』と『3つのボトムライン』を重視し、積極的に対応し、実際の行動で中米関係を改善すべきだ」と強調しました。
ケリー特使は「米中の協力は現在の緊迫した気候変動の課題に対応する上で極めて重要だ。米国は中国と相互に尊重し、意思疎通と対話を強化し、共に志を高め、双方の指導力を具体的に示し、『パリ協定』の目標の実行と推進のために模範を打ち立て、米中関係が直面する難題を解決するためにチャンスをつくりたい」と述べました。
ケリー特使の訪中は今年4月以来です。今回の訪問期間中、中国の気候変動担当の解振華特使が天津でケリー特使と会談し、中米の気候変動協力などについて意見交換します。(雲、柳川)