北京
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米中央軍のケネス・マッケンジー司令官は8月30日、「米軍がアフガニスタンからの撤退を完了した」と発表しました。
現地時間2021年8月31日、米軍撤退後にカブール国際空港に入り、空港の設備を点検するタリバンのメンバー
米国の強権と軍事的干渉の傷を負ったアフガニスタンの人々は今、平和な環境で国家を再建し経済を発展させることを望んでいます。アフガニスタン研究・諮問センターの責任者で、政治アナリストであるグラム・ジラニ・ズワク氏は、中央広播電視総台(チャイナ・メディアグループ/CMG)の取材を受けた際に、「アフガニスタンは何十年も外敵の侵入と干渉を受けてきた。米軍はアフガニスタンに20年間も存在し、人々に戦争の苦難を味わわせた。現在、アフガニスタンは外国の干渉によって地域戦争の中心地になっている。大国はアフガニスタンに干渉し、利用することをやめるべきだ。中国が提案したアフガニスタンへの内政不干渉は、アフガニスタンと地域の利益に合致している」と述べました。
アフガニスタン研究・諮問センターの責任者で政治アナリストのグラム・ジラニ・ズワク氏
アフガニスタンが抱える政治的矛盾と安定維持の必要性に対して、中国はアフガニスタン各派が協議して開放的かつ包容的な政治構造を構築すべきだと提案しています。また、温和で穏健な内外政策を実施し、テロ組織と徹底的に手を切り、世界各国、特に周辺国家と友好的な外交を行うようにと求めています。アフガニスタンの政治学専門家マティウッラー氏は取材に対し、「中国はアフガニスタンの各政治派閥同士が平和的な対話を通じて問題を解決するために力を尽くし、アフガニスタンの内政には干渉しないと主張している。米国のように強権を振るい、武力を行使することはない」と述べました。マティウッラー氏はまた、「中国の提案は真にアフガニスタンの平和を考えたものだ。アフガニスタン国民の人権を尊重し、アフガニスタンの現在の実情と国民の利益に合致している」と示しました。
アフガニスタンの政治学専門家マティウッラー氏
マティウッラー氏はさらに、「アフガニスタンの人々は温和で包容的な政府を必要としている。民族や性別に関わらず、すべての人の権利が保障されるべきだ。温和な国内政策は新政権にふさわしい提言である。新政権の発足後も、アフガニスタンの人々が幅広く参加でき、経済の再建に向けた取り組みを速やかに開始できるよう、穏健で安定的な政策がとられることが期待されている」と述べました。(moku、謙)