北京
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中国南西部、貴州省の奥山にある化屋村は20年余り前、「交通手段は徒歩、通信手段は大きな掛け声」というような小さな山村でしたが、2017年に貧困から脱却し、かつて貧困率が66.3%だった少数民族の村は真珠のような存在となっています。
化屋村の貧困扶助の職場 刺しゅうが施された衣装や工芸品、ろう染めなど 主に中国東部の沿海地域へ販売され、売れ行きは好調だという(2021年4月20日撮影)
化屋村が貧困から脱却した秘訣(ひけつ)の一つが、国家級無形文化遺産であるミャオ族刺しゅう(苗繍)です。同村ではミャオ族が人口の98%を占めており、どの家もミャオ族刺しゅうが得意で、刺しゅうはミャオ族文化の担い手といえます。
化屋村の貧困扶助の職場 村人が忙しく働く姿が至る所に見える(2021年4月20日撮影)
ミャオ族刺しゅうは化屋村の伝統文化であり、農村振興を促進する特色のある産業でもある(撮影:CMG記者 段徳文)
習近平国家主席は今年2月の貴州省視察で化屋村の貧困扶助の職場を訪れ、精巧で美しい刺しゅうが施された衣装を目にし、「ミャオ族刺しゅうを大々的に広めなければならない。これは産業であり、文化でもある」と激励しました。また「伝統的なものはモダンでもある」と称賛しました。
化屋村の貧困扶助の職場で、ミャオ族刺しゅう産業の発展状況や民族の伝統文化の伝承状況を視察する習近平主席(2021年2月3日撮影 新華社記者 謝環馳)
習主席は27日から28日にかけて開かれた第5回中央民族活動会議で、「地域への区別的支援政策を整備し、少数民族地域の改革開放の全面的な深化を支持し、地域の自らの発展能力を向上させなければならない」と語りました。(玉華、柳川)