北京
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国家交配水稲工程技術研究センターの発表によりますと、同センターが重慶市大足区で1ヘクタール(15ムー)にわたって、試験的に栽培した「巨大稲」が無事に育ち、1ムー(0.06ヘクタール)当たりの収穫量が800キロを超えると見込まれています。
重慶市大足区拾万鎮長虹村の試験田に立つ「巨大稲」の説明看板
「巨大稲」の生育状況を視察する中国家交配水稲工程技術研究センター重慶分センターの陳楊朴副主任
同センター重慶ブランチの責任者によりますと、「巨大稲」の高さは通常の稲の2倍も高く、中には2.2メートルを超えるものもあり、稲の中の巨人と言っても過言ではありません。また、葉は伸びやかで色が深く、光合成の効率が高く、1本の穂に実るモミの数は約500粒にも上ります。そのうえ、病気に強く倒れにくいうえ、洪水や冠水の被害に強く、アルカリ性の土壌にも強い適応性があります。稲株に栄養をたっぷり届けることができるため、水産物や哺乳類に涼をとる場所を提供し、稲の栽培とともにカニなどの養殖も可能で、多角的な農業経営で農民の所得増につながることが期待されています。
国家交配水稲工程技術研究センターは、「ハイブリッド稲の父」と称される袁隆平氏が、1984年に湖南省長沙市に設立した「ハイブリット稲研究センター」を母体に、1995年に正式に設立されました。同センターは試験的栽培の成功を受け、向こう5年の間に優良品種を8種類ほど選び出し、重慶市および周辺地域に普及していくとしています。
(閣、CK、Yan)