米軍の汚水排出への日本の抗議に「環境問題で自国の利益だけ求めてはならない」＝外交部

　在沖縄米軍はこのほど、有機フッ素化合物であるペルフルオロオクタンスルホン酸（PFOS）やペルフルオロオクタン酸（PFOA）などを含む汚水を下水道に放出しました。これに対し日本は米国側に強く抗議し、米軍に排出停止を求めました。外交部の汪文斌報道官は30日の定例記者会見で、この件に触れた際に、「環境保護問題における利己的なやり方は、最終的には自分にも他人にも被害をもたらすことになる」と指摘しました。

　汪報道官はまた、「同じ汚水の排出でも、在日米軍による汚水の排出と、自国政府による放射能汚染水の排出に対する日本の態度は大きく異なっている。日本は自国の環境保護だけを重視し、世界の海洋生態環境の保護を顧みていない。己の欲せざる所を人に施すなかれ。日本には在日米軍の汚水排出に反対する権利があるが、さらに、国際社会、特に周辺国の関心に応える責任がある。各利害関係者および関係する国際機関と十分に協議し、合意に達するまで、一方的に放射能汚染水の排出を開始してはならない」と述べました。（RYU）