北京
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米軍はアフガニスタンの首都カブールで現地時間29日、車両を標的とする空爆を実施しました。その後、米国は、自爆テロを計画していたイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の支部メンバーを攻撃したと発表しました。また、米海軍のビル・アーバーン大尉は「過激派組織のテロリストを多数乗せた車両を攻撃した」としたうえで、爆発の規模が大きかったのは、車両に積まれていた爆発物による二次爆発が起こったためだとする声明を発表しました。
翌30日、中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)のカブール駐在記者が空爆のあった現場を取材しました。現地で確認したところ、空爆の現場には二次爆発の痕跡はなく、米軍が公表した「爆弾を積載した自動車による二次爆発によって、多くの民間人が犠牲になってしまった」という発表と矛盾しています。空爆を目撃した住民によりますと、車内に爆発物はなく、爆撃によって付近にいた子ども6人を含む住民が死傷したということです。また、取材を受けたある住民は、「近所に住む穏やかな人たちのことも、米国人の目にはテロリストに見えているのか」と強い憤りを示しました。
空爆ではこれまでに子ども6人を含む10人が死亡しています。死亡した1人は生前、海外機関で勤務しており、自宅で避難を待っていたということです。(RYU、謙)