北京
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新疆は中国で甘い果物の名産地として知られています。その新疆産の果物を比較的安いコストで、新鮮なまま全国に届けられるよう、コールドチェーン専用列車が初めて導入されました。
新疆ウイグル自治区・カシュガル(喀什)駅で、28日午前、地元のファイザバード(伽師)県産プルーン640トンを満載した列車が、陝西省西安市に向かって出発しました。これは、新疆で初めて導入されたコールドチェーン専用列車です。ファイザバード県では今年、新たに約2.9ヘクタールのプルーンが栽培され、収穫量が8.8万トンに上る見込みです。輸送コストが高いなどの難題を解決するために、地元政府が鉄道当局との話し合いにより、プルーンの収穫期の開始とともに、コールドチェーン専用列車の導入を決めました。
28日午前、カシュガル駅で発車時刻を待つ新疆初のコールドチェーン専用列車
使用された車両は中国が自前で開発した新世代のコールドチェーン列車で、24時間の電力供給が確保され、5分毎に更新されるデータで、リモートによる温度管理ができるということです。道路輸送に比べ、大幅なコスト削減が期待できるほか、長距離輸送でもプルーンの新鮮さが損なわれないことが大きなメリットとされます。
今後は新疆産のナツメ、クルミ、ミルク、ナンなども輸送品目に加わり、より多くの新疆の農産物が全国各地に新鮮なまま届けられていきそうです。
(Yan、CK)