北京
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米ジョージ・ワシントン大学のマイク・モチヅキ教授は28日、リモート形式で北京で開かれた学術シンポジウムに出席した際、中日関係の焦点の一つとなった台湾の扱いについて、「日本は1972年の中日共同声明で言及した内容を再確認し、尊重すべきだ」と指摘しました。
中国の政府系シンクタンクである中国社会科学院主催の「中国社会科学フォーラム(2021)」ならびに同院傘下の日本研究所設立40周年の記念式典が28日に開かれました。中国、日本、米国からの有識者ら約70人が参加し、モチヅキ教授は米国から出席しました。
中国社会科学フォーラム(2021)で発言するマイク・モチヅキ教授
席上、モチヅキ教授は、中日関係がアジア太平洋地域の安定化に果たせる役割という視点から現状を分析し、米日同盟の強化が、米中の戦略的競争を激化させる危険性があるとし、中国と日本はそうした中で「二国間関係の安定と改善に向け共に努力すべき」だと主張しました。それを踏まえた上で、「台湾海峡地域の平和と安定を促進するために、日本は、米中の関連コミュニケで確立した台湾問題の立場を尊重することの重要性を、米国に対しても明らかにすべきだ」と強調しました。
中国社会科学フォーラム(2021)で発言するスティーブン・ヴォーゲル教授
なお、同日のシンポジウムでは、同じく米国からの参加者には、米国の東アジア研究の第一人者として知られる故エズラ・F・ヴォーゲル氏(1930-2020)を父に持つカリフォルニア大学のスティーブン・ヴォーゲル教授もリモートで出席しました。ヴォーゲル教授は、父親、自身と息子の三世代にわたる中日両国との付き合いを振り返り、中日関係はグローバル視野の中で研究することの必要性を改めて強調しました。
中国社会科学院の対外学術交流の場としての「中国社会フォーラム」は2010年に設立された後、2013年から日本研究所が運営にあたり、年に一度開催されてきました。今年のテーマは「新時代の要求にふさわしい中日関係の構築を目指して」です。
(取材&記事:王小燕、写真:韓永順)