北京
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インタビューを受けるアフマド・ワリ・マスード氏
中央広播電視総台(CMG)傘下の中国グローバルテレビジョンネットワーク(CGTN)の司会者、田薇氏は25日、アフガニスタンの元駐英大使、アフマド・ワリ・マスード氏に単独インタビューしました。マスード氏は、米軍撤退期限である8月31日以降のアフガニスタンについて、「国民は西側諸国、特に米国に対して、いかなる期待も持っていない」との見方を示しました。
マスード氏は、アフガニスタンの現状について、「すべてが未知数だ。再び苦境に陥る可能性もある」と将来への不透明感を示した上で、「アフガニスタンの人々は今、西側諸国を信頼していない。西側諸国は、アフガニスタン入りした20年前にテロ撲滅と生活再建への支援を表明したが、20年たった今日、非常に無責任な形で立ち去り、アフガニスタンをとても混乱させた」と不満を示しました。また、今のアフガニスタンの人々の心境について、「西側諸国の次の段階の対策は知らないが、われわれを見捨てず、最低限の生活を保障してくれるべきだと思っている。したがって、アフガニスタン国民は西側諸国、とりわけ米国に対していかなる期待も持ちようがない」と述べました。
さらに、米国については、「1年前、タリバンと和平協定を締結したが、署名後はかえって国全体が崩壊してしまった。和平協定の調印は、平和につながるべきなのに、戦争、災害、衝突が続いてきた」と指摘しました。
マスード氏は、マスード財団の代表でもあり、アフガニスタンの反タリバン武装勢力の指導者、アフマド・マスード氏の叔父でもあります。(朱、柳川)