北京
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米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」は12日付の社説で、「米軍のアフガニスタンからの撤退は、米政府の戦略的な失敗と道徳の崩壊を改めて世に示した」と指摘しました。
同社説は、「ホワイトハウスはタリバンの急襲を意外に感じたとされているが、本当に意外なのだろうか。米軍はバイデン大統領に警告していた。米国の情報組織からの警告もあった。アフガニスタンのタリバンは5月1日に今回の攻勢を開始した。バイデン氏が象徴的な日付、つまり9月11日までに撤退を完了させると宣言した、ちょうど2週間後のことだった。それと同時に、トランプ前大統領はバイデン氏の撤退行動を非難して自らの責任を逃れようとする声明を発表した。しかし、トランプ前大統領の声明は、春の時点での自分自身の発言とはかなり異なる。トランプ氏は米軍の撤退について、自らの功績として大いに称賛していた。新旧二人の大統領は、米軍の撤退という政治上の功績を何としても自らのものにしようとしているが、結果を直視することはできていない」と指摘しました。
社説はさらに、「米国人の多くはアフガニスタンで今後何が起きるのか気にしていないかもしれないが、ベトナムの件のように、盟友を捨てることは大きな損失をもたらす。世界の人々は、超大国がその盟友を支持する意志に欠けると感じれば、すぐに別の友を探すことになるだろう」と論じました。(藍、鈴木)