外交部 在中カナダ人の懲役判決への指摘に反論

　10日、11日、中国遼寧省高級人民法院、遼寧省丹東市中級人民法院はそれぞれ、カナダ籍のロバート・ロイド・シェレンバーグ被告、マイケル・スパバ被告に対して、判決公判を開きました。これに対して、カナダ側から恣意的だとのコメントが出されています。

　これを受けて、外交部の華春瑩報道官は12日、「カナダは一部の国と共謀し、事実を無視し、是正を転倒させ、中国の法院が法に基づき判決を下したことに対し無責任な発言をした。これは中国の司法の主権をひどく侵害し、法治精神に背いている。中国は強い非難を表す」と述べました。

　華報道官によりますと、シェレンバーグ被告は、組織化された国際的な麻薬密売活動に参加し、密輸の量が非常に多いということです。スパバ被告は、中国の国家安全を侵害した罪で公訴され、3月に審判されました。中国の法院は犯罪事実を踏まえたうえで、法律に従い公開判決を言い渡しました。この間、2人の合法的な権利は十分に保障されています。

　華報道官はまた、「中国は法治国家であり、被告の国籍を問わず、司法機関が法に基づき、平等に扱い、判決を下している。いかなる外国籍も『お守り』とはならない。カナダは法治国家と司法独立を誇示する一方、中国の司法機関の審理に干渉し、法律を前に皆が平等であるという法治精神を公然と踏みにじっている。これは、カナダのダブルスタンダードを操る偽善な面と、法律問題を政治化にしようとする企みを明るみにした」と指摘しました。（李、CK）