北京
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第32回夏季オリンピック競技大会は8日夜、東京都内で閉会式が行われ、閉幕した。今大会は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、1年延期とほぼ無観客開催を余儀なくされた。「より速く、より高く、より強く」というオリンピックのモットーに「共に」が加えられてから初めて開催された大会でもある。これらすべてが今大会を異例なものとし、世界に多くの驚き・喜びと考えを残した。
競技スポーツの面では、全世界のアスリートは、パンデミックによる心理的影響やトレーニングへの影響という困難を乗り越え、最良のコンディションで、自分に挑戦し、卓越性を追い求め、「より速く、より高く、より強く」一つ一つの新記録を打ち立て、逆境の中で「より良い自分」になった。
オリンピック理念の面では、国際オリンピック委員会(IOC)は今大会開幕直前にオリンピックのモットーである「より速く、より高く、より強く」の後に「共に」を加え、オリンピック精神に新たな意味合いを持たせた。事実、競技スポーツによって示される結束力は、人類が共同で現下の試練に対応することに対しても同様に極めて重要だ。この世界には自己封鎖の孤島はない。新型コロナとの戦いから、世界経済の回復促進、さらには気候変動などの共通の試練の解決に至るまで、人々が小異を残して大同につき、団結・協力することが求められる。「人類の調和を促し、より良い世界を築く」という現代オリンピックスポーツの基本的価値は人類社会の発展にも貢献している。
国際スポーツ界は「共に参加し、価値のために来て、栄光や名誉のために戦う」というルールを提唱している。オリンピックは17日間の日程を終えた。オリンピック精神は「共に」の中でより大きな力を輝き現すとともに、スポーツ競技であれ社会の発展であれ、困難を乗り越えて未来を勝ち取るためには、「われわれは不可分な共同体である」ということを人々に認識させた。「共に」なってこそ、「より速く、より高く、より強く」なれる。(CRI論説員)