北京
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「新型コロナウイルスが実験室で作られたという証拠は何もなく、これらの主張(実験室漏えい説)はいずれも科学的な考察に耐えられないものだ」。英グラスゴー大学ウイルス研究センターでウイルスゲノム学を研究するデイビッド・ロバートソン教授は中国人記者の取材に対して、このように答えました。
ロバートソン教授は「米国サイエンス誌が5月に掲載した公開書簡は、中国と世界保健機関(WHO)による共同研究報告書は自然起源説と実験室漏えい説の考慮がバランスを欠いていると主張し、実験室漏えい説を真剣に検討するよう呼びかけた。しかし実際には、すべてのデータが自然起源説を指し示している」と述べました。
ロバートソン教授は、コロナウイルスRaTG13が新型コロナウイルスの起源ではないかと主張する陰謀論者がいることについて、「武漢ウイルス研究所の研究者が雲南省のコウモリから分離したこのコロナウイルスは新型コロナウイルスと大きく異なり、新型コロナウイルスの祖先である可能性はない」と述べ、その一方で「現時点では、すべてのデータが一つの方向を強く指し示している。すなわち(新型コロナウイルスは)自然由来のウイルスであり、実験室で作られたウイルスではないという方向だ。我々はすでに入手した証拠を信じ、ウイルスの進化や出現を研究した経験を持つ専門家を信じる必要がある」と述べました。(hj、鈴木)