中国製新型コロナワクチン、COVAX通じてアフリカに3250万回分を提供

　コンゴ共和国の首都ブラザビルにある世界保健機関（WHO）のアフリカ地域事務所は現地時間29日、「アフリカに先週（19日〜25日）届けられた新型コロナウイルス用ワクチンはおよそ400万回分に達した」と発表しました。

　同事務所のマシディソ・モエティ事務局長は「アフリカ大陸での新型コロナワクチン接種完了者はわずか2100万人にとどまっている。年末までにアフリカの人口の30％が接種完了という目標の達成のためには、さらに7億回分以上のワクチンが必要である」と説明しました。

　新型コロナワクチンの公平な配分を目指す国際的枠組み「COVAX」は、年末までに5億2000万回分をアフリカに供給する計画です。「COVAX」と契約した中国製薬大手のシノファームとシノパック両社は低所得国向けに1億1000万回分を緊急供給し、うち3250万回分がアフリカに配分されることになりました。（ジョウ、鈴木）