北京
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ボアオ・アジアフォーラムは29日、北京で「グローバルな新型コロナウイルスワクチンの応用ビジョン報告書」を発表しました。それによりますと、「中国はコロナワクチンの緊急開発で大きな進展を遂げたほか、自国でのワクチン接種回数は世界をリードし、途上国へのワクチン提供にも大きく寄与した」と示しています。
報告書はコロナワクチンの研究開発、生産、応用、効果と見通しなどの面について、世界規模のコロナワクチンの応用状況を分析しました。
それによりますと、ワクチン接種回数について、7月20日現在、世界規模での接種回数は37億回分に上り、世界人口の26.5%は少なくとも1回分の接種を受けたということです。中国は世界で初めて全国民に対する無料接種を宣言した国として、現在の接種回数は16億回分を上回り、世界を大きくリードしているということです。
また、ボアオ・アジアフォーラムの李保東秘書長によりますと、接種率30%以上の国はほとんどが欧米諸国で、途上国や後発国の接種率は非常に低く、アフリカ大陸での接種率は2%足らずで、一部の低所得国家ではわずか0.9%の人口が1回分しか接種を受けていないということです。
さらに、これまで中国は諸外国に2600万回分以上のワクチンを寄付したほか、100以上の国と国際組織に累計5億回分以上のワクチンと原薬を提供しています。この量はコロナワクチンの世界生産量の六分の一に相当し、中国のワクチン輸出量はヨーロッパの227%、米国の84倍に上るということです。そのほか、中国は途上国でワクチンの現地生産ラインの建設を援助し、一部はすでに生産が開始しています。
報告書はまた、ワクチン問題の政治化に反対し、一致団結してワクチンを国際公共財にするよう国際社会に呼びかけました。(Lin、星)