スマートベッド:嘉興市秀洲区では高齢者のデジタル介護のに新たな可能性

2021-07-28 12:56  CRI

 浙江省(Zhejiang)嘉興市(Jiaxing)秀洲区王店鎮出身の趙愛華さん(69)は、いつもきまって午後10時前後に就寝する。睡眠中は、ベッドに備えられたセンサーが彼女の血圧、心拍数、呼吸数などを計測し、そのデータを離れて暮らす娘さんの携帯電話のアプリに送信する。もし異常が有れば、娘さんに通知が届く仕組みだ。その通知は、趙さんの自宅から3キロのところにある王店人民病院スマートケアセンターにも同時に届く。同センターの担当医はこのデータから容態を把握し、患者の自宅に行くかどうかを判断できる。

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王店人民病院スマートケアセンターの情報モニター

 本人が心配せずとも、趙愛華さんの健康状態はスマートホームと医療従事者の協力による「スマート介護-医療システム」によって分析され、守られている。

 浙江省政府は高齢化への対応策としてデジタル介護に注目している。ここ数年、一連の試みを実施することで介護サービスの提供を加速させてきた。デジタル介護は浙江省の「第14次五カ年計画」にも含まれている。浙江省嘉興市秀洲区の60歳以上の高齢者人口は2021年半ばの時点で92,518人、地区の総登録人口の25%以上を占めた。2020年、秀洲区政府と地元企業・麒盛科技(Keeson Technology)との協力により、地区全体に251台のスマートベッドが設置された。そのうち11台が王店人民病院に、200台が住民の自宅に振り分けられた。

 麒盛科技の唐国海会長は、慢性疾患を持つ高齢者は睡眠中に発症する頻度が高いと考え、睡眠データの監視と分析にはスマートベッドが大きな役割を果たすとしている。スマートベッドのセンサーは高齢者の睡眠を完全に記録し、10秒間で心電図が記録でき、8時間ベッドにいれば心電図2880回と同じだけのデータが取れるという。

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スマートベッドからのリアルタイムデータを閲覧する様子

 高齢者の中には、不慣れな真新しいベッドを使い始めるのに抵抗を持つ方もいる。そのため、麒盛科技は「自宅のベッドをリノベーションする」という方針を実行した。センサー装置を増設することで、慣れ親しんだベッドがスマートベッドに変わる。「(テスト段階において)多くの高齢者から、新しいベッドに慣れないというフィードバックを受け取りました。その上で、彼らの体験を最適なものにするには、元のベッドを改造するのがベターな選択だと判断したのです」と、現地に拠点を置くの高齢者介護サービス企業・浙江嘉科智慧養老服务(JEC Intelligent Aged Care)の李寧マネージャーは説明する。

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スマートベッドにリノベーションされた自宅ベッドに腰掛ける趙愛華さん

 スマート介護システムを構成する機器はスマートベッドだけではない。在宅介護をサポートする見守りアプリやトイレの警報ベルなどのデバイスも効果的だ。その最大の特徴は、高齢者に不便な思いをさせることなくヘルスケアを実現し、機器の操作方法などを学習する負担を最低限に抑え、緊急事態への対応を支援することにある。

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スマートベッドの横に設置された警報ボタン

 王店人民病院スマートケアセンターでアシスタントドクターをする喬続霞医師は、スマートホームの設備が大いに役立つできごとに遭遇した。昨年3月、ある一人暮らしの老人からの警報を受け取り、遠隔で連絡が取れなかったため、急いで老人の家に駆けつけた。老人は血糖値が急速に上昇し、めまいがする状態だった。もし、トイレに警報ボタンがなく、発見が遅れていたら、脳梗塞のリスクもあった。

 スマート介護にも限界はある。たとえば、ペースメーカーを装着している場合は通電中のデバイスに長時間近づくことができない。また、一部のスマートベッドは柔らかい素材でできているため、ベッドにいる時間が長い場合は床ずれの心配があるという。

 それに、と喬続霞医師は続ける。「スマートデバイスを活用することは、高齢者の方々の心理的負担になることもあります。多額の費用がかかると感じるためです。そういった心理を考えることも、介護では重要な要素です」。そうした心理的負担を和らげるため、ビッグデータとスマートデバイスを中核とするスマートケアセンターには心理相談室も設置された。

 スマート介護システムが実現するリモートでの見守りは、あくまでも病院の機能の延長に過ぎない。患者一人ひとりの詳しい状態については、依然として専門医の分析が必要だ。「このシステムの運用には必ず専門の指導員が立ち会うことになっています。より正確な診療には医師が必要ですから」と喬続霞氏は説明する。

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王店人民病院スマートケアセンターでの介護の様子

 王店人民病院の屠衞東院長は「このシステムの最初の責任者になるのは、高齢者本人の子どもやきょうだいです。ご家族の存在が非常に重要です。それから医師です。専門家としてのアドバイスを提供します」と話す。

 「スマート介護-医療システム」は単なるデジタルプログラムではなく、人と機械の連携を必要とし、それぞれのメリットを相互補完する介護サービス管理システムだ。

 今後、「スマート介護-医療システム」には医薬品の配送や定期訪問などの機能が取り入れられ、高齢者介護・医療サービスの充実のために可能な限り多くのリソースが動員されていくという。(文:解亦鸿

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