台風6号が浙江省舟山市から上陸　中国各地で対策強化

　北京時間25日午後12時30分（日本時間午後1時30分）、台風6号（インファ）が中国東南部沿海の浙江省舟山市から上陸しました。中心付近の最大風速は毎秒38メートル（風力13級）です。中国中央気象台は連日、台風を警戒するオレンジ警報（最高の警戒レベルを示す赤色に次ぐ）を発令しています。これを受け、浙江省や福建省などの各地では台風対策が強化されています。

　一方、交通運輸部はすでに23日午後8時から、第Ⅱ級（四段階で上から2番目）の台風緊急対策体制を発動しています。24日から29日にかけて、浙江省杭州市と広東省深セン市を結ぶ路線の一部などで臨時運休措置が取られています。また、24日午前、浙江省全域で台風緊急対策体制が第I級（最高レベル）に引き上げられ、地元の水利庁や気象局が合同で山津波の災害警報を発令しています。

　なお、上海市中心気象台は24日午後1時から、台風警報の警戒レベルを青から黄色に引き上げ、全市に対する24時間体制のデジタルモニタリングを行っています。同市の空港では25日の全てのフライトが取り消されたほか、市民たちに対して不要不急の外出を控えるよう呼び掛けられています。（洋、謙）