北京
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中国科学院が開発した米の二期作うるち米の新品種「中科発早粳1号」の収量予測発表会が19日、江西省上高県で行われました。現場の測定では、この新品種は手植え栽培による収穫量が0.067ヘクタール当たり530.31キロだった一方、機械植え栽培による収穫量は0.067ヘクタール当たり613.73キロで、両方の平均収穫量は567.64キロに達しています。
新品種は約13ヘクタールに及ぶテスト水田で苗の段階での耐寒性と耐乾性、成熟期の抗穂発芽(種実が穂についたまま発芽する現象)などにおいて優れた農業特性を発揮しました。中国科学院遺伝と発育生物学研究所の李家洋院士は、「新品種の開発成功は、今後は1四半期早くおいしいうるち米の新米を食べることが可能となったことを意味する」と紹介しました。
中国は水稲の生産量が世界第1位の国ですが、これまでは二期作のうるち米新品種の開発は空白状態でした。李院士は、「高緯度地域に植えられたうるち米は逆境に強く、株の形が良く、米の品質が良く、味が良いなどの明らかな利点がある。優れた二期作の早稲うるち米品種栽培とその普及、応用を加速することは早稲品種の品質と商業価値を大いに高めることになり、農民の収益増加につながるだけでなく、優良な新米の市販開始時期を2カ月から3カ月を早めることを可能にする」と述べました。(殷、坂下)