上海、世界最大の天文館開館　希少な隕石や月の土壌サンプルを展示

上海天文館

　建築面積が世界最大の「上海天文館」が17日に開館し、18日から一般公開が始まりました。

　上海天文館の敷地面積は約5万8600平方メートル、建築面積は約3万8000平方メートルです。上空から俯瞰すると、天文館の建物はらせん状の「天体運行軌道」を形成し、丸い天窓、ドームシネマ、逆ドーム型天井の三つの要素が天体運行の基本法則を表しています。

展示品300点余りのうち、オリジナルの割合が85％と高く、拡張現実（AR）や仮想現実（VR）などの技術によるインタラクティブ展示品の割合も50％を超えています。月や火星の隕石を含む希少な隕石のほか、中国の月面探査車「玉兎」、火星探査車「祝融」、中国の宇宙ステーションのコアモジュール「天和」の原寸大模型も展示されています。

　中国の月面探査機「嫦娥五号」が持ち帰った月の土壌サンプルは水晶玉に密封されて展示されており、観客は近距離で見学できます。（ヒガシ、柳川）