カナダで新たに「墓標のない」墓地　人種差別の深刻さ露呈＝外交部

　カナダのブリティッシュコロンビア州のペネラクト部族は現地時間12日、ペンラカット島（旧クーパー島）の先住民寄宿学校の跡地から、「墓標がなく、記録もない」墓160基あまりが発見されたと発表しました。この5月に入った後、カナダで発見された4か所目の「墓標がなく、記録もない」墓地となります。

　これを受け、外交部の趙立堅報道官は15日、「この発表に衝撃を受け、激怒を覚える。カナダの深刻な人種差別問題が次々と明るみに出ている」と述べました。

　そのうえで、「これに先立ち、国連人権理事会の専門家らが共同発言の中で、寄宿学校の先住民遺骨問題を徹底的に調査するようカナダに促してきた。しかし、動かぬ証拠を前にしながらも、カナダ政府は言い逃ればかりをし、ひいては、カトリック教会に責任をなすりつけようとしてきた」と指摘しました。（佟同、Yan）