外交部 ウイルス起源調査は科学と事実を尊重すべき

2021-07-09 21:02  CRI

 最近、米国側が世界保健機関(WHO)に中国に対する第二ステップの新型コロナウイルス起源調査を行うよう働きかけたことについて、外交部の汪文斌報道官が9日の定例記者会見で、「今年3月に発表された中国とWHOによる新型コロナウイルス起源調査に関する合同研究報告は、ウイルスの起源調査は全世界を視野に入れるべきで、特定のエリアに限らず、複数の国と地域で展開すべきだと明確に指摘している」と強調しました。

 汪報道官は、「ウイルスの起源調査は科学的な問題であり、科学と事実を尊重すべきだ。新型コロナウイルス感染症のまん延状況から見ると、複数の発生源と複数の流行があったことがますます明らかだ」と述べた上で、米国を例に挙げて説明しました。

 汪報道官によりますと、米国では2019年の年末までに複数のコロナウイルス感染例が発見・報告されました。例えば、米国立衛生研究所の公式サイトでは、2019年12月には米国の五つの州でコロナ感染例が発見されていたという研究報告が掲載されています。また、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校とワシントン大学の合同研究によりますと、2019年12月下旬から2020年2月にかけて米国内で呼吸器疾患の患者数が明らかに増加し、臨床診断や検査能力が備わる以前に新型コロナウイルスが米国で市中感染する徴候があったということです。

 汪報道官はさらに、「WHOの専門家による権威ある報告書を顧みず、中国でいわゆる第二ステップのウイルス起源調査を行うことは、ウイルスの起源を探る正しい方法ではなく、ウイルスをレッテル化し、政治化する政治操作であり、ウイルス起源に関する国際的な調査に干渉し妨害をもたらすだけだ。国際社会はウイルス起源の問題に関するさまざまな政治的操作に意識的に抵抗し、今後のパンデミックの再燃を効果的に防ぎ、対応するために、WHO専門家グループの提案に従って複数の国と地域で起源調査を展開する必要がある」と強調しました。(Lin、坂下)

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