衛星「風雲3号05」、天気予報の精度を向上

　5日に打ち上げられた衛星「風雲3号05」は中国の第2世代極軌道気象衛星で、世界初の明暗境界線を軌道とする民間用気象衛星でもあります。朝と夕方の気象衛星観測資料の空白を埋め、天気予報の精度を著しく向上させると見込まれています。

　地球は太陽からの照射を受けるため、半分は昼、半分は夜となっています。「風雲3号05」は、この昼の地域と夜の地域の境界線の上空を飛行しています。

　「風雲3号05」の副総指揮を務める繆鵬飛氏によりますと、東から昇り、西に沈むという太陽の運行の影響を受け、朝と夕方は1日の中で天気の変化が比較的激しい時間帯です。「風雲3号 05」はこの二つの時間帯の大気現象を記録し、より豊富で正確な観測データを提供することで、気象学者が謎を解くのに貢献するとされています。

　これに先立ち、中国の第2世代極軌道気象衛星「風雲3号」が、すでに午前10時ごろと午後2時ごろの気象観測を行っているため、「風雲3号05」は朝と夕方の気象観測の空白を補いました。今後、「風雲3号05」はその他の「風雲3号」衛星とネットワークを組んで、天気予報の精度の向上に貢献すると見込まれています。（朱、浅野）