外交部 チリに提供したワクチン問題を否定

　ニューヨークタイムズ紙はこのほど、中国がチリに提供したワクチンが効力不足であると報道しています。これに対して、中国外交部の汪文斌報道官は29日の記者会見で「これは全くのでっちあげで、報道を利用した宣伝行為だ」と反論しました。

　汪報道官は質問に対して、チリの衛生当局責任者の言葉を引用し、「チリではワクチン接種に問題が発生したという報道は事実ではない。この報道を遺憾に思う。外部が全く科学的根拠を示さず、シノバックワクチンに効果がないと主張したことに不満に感じる。関係国に直ちに是正するよう求める」と強い遺憾の意を示しました。この件に関して、チリ政府はシノバックワクチンの安全性と有効性を幾度も表明しているということです。

　汪報道官はまた、「関連メディアと政府要人が事実を尊重し、チリ政府と民衆の意見を尊重し、誤った方向に世論を導くことのないよう希望する」と示しました。（閣、CK）