北京
PM2.577
3/-2
中国の西部地域を横断して、南の東南アジアと北西部にある西部陸海新通路 活況を見せる欧州を結ぶ物流通路「西部陸海新通路」は活況を見せています。
中国国家鉄路集団(国鉄集団)によりますと、2021年1‐5月期、西部陸海新通路では、合わせて2187本の貨物列車が運行され、21.7万TEUの国際標準規格コンテナが輸送され、昨年同期比それぞれ118%と329%増加し、5月単月の貨物輸送量では、昨年同期比40%伸びました。
「西部陸海新通路」は中国の西部と東南アジア諸国を結ぶ主要な貨物輸送通路として、その利用状況が年々拡大されています。南の南寧局を例に、同局が2020年に運行した国際貨物列車の本数は、2017年の26倍にも増えました。
とりわけ、新型コロナウイルス感染症で世界の水路輸送に大きな障害が出た中、西部陸海新通路を利用した中国・欧州間貨物列車「中欧班列」は22か国の160余りの都市に乗り入れ、グローバル産業チェーンとサプライチェーンの安定装置としての役割を果たしてきました。
この通路にある新疆アラシャンコウを出入りする国際貨物列車は2019年では1日あたり10本でしたが、現在では16本に増えています。輸送される貨物もアパレル、帽子、靴などから機械と産業用設備など200品目余りに増えています。5月の輸送量は昨年同期比40%増となりました。
西部陸海新通路は中国が国内国際の双循環をはかる上での重要なとっかかりとして、2019年までに10余りの省・直轄市・自治区がその共同建設に参加すると表明しています。(Yan)