北京
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6月17日は27回目の「砂漠化および干ばつと闘う国際デー」です。砂漠化と干ばつは世界の3分の2の国と地域の5分の1の人々の生存と発展を脅かしており、無視できない地球規模の環境における難題です。ここ数十年来、中国は砂漠化ガバナンスの道を模索し、多くの成果を収めています。
「砂漠化および干ばつと闘う国際デー」の今年のテーマは「生態を回復し、土地を保護し、経済を復興する」。貧弱でない土地の上により麗しいふるさとを再建することです。このほど開催された第27回上海テレビ祭で「白玉蘭賞」など複数の賞に輝いたテレビドラマ「山海情」で描かれているのは、1980~1990年代以降の寧夏ホイ族自治区(日本では通常「寧夏回族自治区」)の西海固地区の住民による生態と経済の回復、ふるさとの再建です。
「山海情」の物語は唯一の例ではありません。ここ30年来、中国の森林面積と森林蓄積量はいずれも増加しています。毛烏素(ムウス)砂漠は陝西省域内から消失しようとしています。東北、西北、華北各地域で実施する「三北」防護林プロジェクトは、国連環境計画により世界初の砂漠「生態経済モデル区」に指定されています。全国緑化委員会弁公室が発表した「2020年中国国土緑化状況公報」によりますと、2020年に全国で677万ヘクタールの造林が行われ、森林の育成面積は837万ヘクタール、草植えによる草原改良は283万ヘクタール、砂漠化防止は209万6000ヘクタールに達したとのことです。
キルギスのオトルバエフ元首相は数回にわたって中国を訪れて調査研究を行い、中国が砂漠化防止によって砂の土地を「オアシス」に変えた奇跡を見ました。同氏は「私もこのような奇跡をこの目で見た。昨年は中国の貧困脱却の経験を学ぶために、中国内蒙古のクブチ砂漠を訪れた。現地のガバナンスプロジェクトは30年前から始まったもので、現在、6000平方キロ余りの砂漠が整備されている。『生態保護による貧困削減』は中国が全世界に普及できる有益な経験だ」と述べています。(玉華、柳川)