北京
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中国の有人宇宙船「神舟12号」が北京時間17日午前9時22分頃、運搬ロケットに搭載されて打ち上げられました。宇宙ステーション「天宮」のコアモジュール「天和」とドッキングすることを目的としています。これにより、中国は「宇宙飛行士が宇宙に常駐する時代」に突入します。外交部の趙立堅報道官はこの日の定例記者会見で、「中国の有人宇宙プロジェクトはそのすべての段階において、人類の宇宙の平和利用のために知恵と力を貢献してきた。近いうちに、中国と外国の宇宙飛行士とが、共に『天宮』へと飛べることを期待している」と述べました。
趙報道官はまた、有人宇宙船「神舟」が宇宙に打ち上げられたのは5年ぶりで、今回は中国の宇宙飛行士の7回目の宇宙飛行となり、中国の宇宙ステーション計画における初めての有人飛行となると紹介しました。
趙報道官はさらに、「2003年に『神舟5号』が初めて有人宇宙飛行を実現させた。それからの18年間、中国の有人宇宙飛行プロジェクトは『1人で1日』から『数人で数日間』へ、『船内での作業』から『宇宙空間を行くこと』へ、『短期間の滞在』から『中期的な駐留』へと、絶えずまい進している。そのすべての段階には、宇宙飛行士らの夢の実現への勇気と意地が込められている。人類による宇宙の平和利用のため、中国の知恵と力を捧げてきた」としました。
その上で、趙報道官は「宇宙探査は全人類の共通の夢である」と強調し、「中国政府は一貫して、宇宙の平和利用に力を入れている。終始、『平和的な利用、平等・互恵、共同発展』という原則に則って、有人宇宙飛行の分野において広範な関係国と協力や交流を行ってきた。宇宙ステーションの段階に到達した中国は、引き続き国際協力と交流を拡大し、深め、中国の宇宙ステーションが全人類に福祉をもたらす宇宙実験室になるよう努めていく」と述べました。(藍、謙)