北京
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外交部の汪文斌報道官は10日、北京で開かれた定例記者会見で、米国に対し、時代遅れになった冷戦やゼロサム思考を捨てて、客観的かつ理性的な態度で中国の発展を見直し、アジア太平洋地域の平和と安定に建設的な役割を果たすよう求めました。
報道によりますと、9日、米国のオースティン国防長官は中国を「米国にとって一番の深刻化する安全保障上の挑戦」と位置づけ、国防総省全体により適切に対処するための取り組みを始めるよう指示しました。
これを受け、汪文斌報道官は「米国の一部の人が冷戦やゼロサム思考を固持しており、国防力増強に触れた場合、必ず中国をカードにする。中国は米国の軍事費用の増加や軍事力拡張の口実になった。いわゆる『中国挑戦への対応』には、米国の無限の覇権や絶対安全への企み、また、中国を押さえつけようとする下心が見え隠れしている」と強調しました。汪報道官によりますと、米国の軍事費用は全世界で一番多く、中国のおよそ4倍あるほか、米国は全世界800ヵ所以上に海外軍事拠点を設置し、建国以来、戦争のない期間は16年しかないということです。汪報道官は「誰が脅威であるかは一目瞭然だ」と米国を非難しました。(非、CK)