北京
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米上院は8日、「米国イノベーション・競争法案」を可決した。イノベーションと競争を名目にしているが、その実は全面的に中国に圧力をかけるというものだ。
いくつかの中国封じ込め法案によってパッケージ化されたこの党派結託の産物は、至る所で中国を「仮想敵」と見なし、中国の発展の道と内外政策をそしり、中国との全面的な戦略的競争を騒ぎ立て、中米のデカップリング(切り離し)と対抗をかき立てることさえしている。法案からにじみ出る冷戦の色彩とゼロサム思考は、時代から完全に外れており目に余るものだ。イノベーションと競争の本来の意味をゆがめるだけでなく、米国の一部の人が掲げる自由競争の市場原則を踏みにじり辱めてもいる。
米国の一部の人は、同法案を米国の覇権を守るための「妙薬」と見なしているが、実際は毒酒を飲んで渇きをいやすようなその場しのぎにすぎない。「中国の脅威」をあおり立てるほど、米国の一部の政治家の統治能力のなさと「責任転嫁」のたくらみが露呈している。経済がグローバル化している今日において、立法によって全面的に中国に圧力をかけるこうしたたくらみは、世界の発展と進歩を破壊し最終的には米国自身を傷つけることになるだろう。
事実、中国の発展目標は、中国人民により幸せで良い暮らしをさせることであって、米国に取って代わることではない。中国は、公平公正に基づく良性な競争を歓迎するが、攻撃し合い食うか食われるかという悪性の競争は受け入れず、中国の正当な発展の権利を奪い取ろうするいかなる者も許さない。
米国の敵は、米国の政治家の「心の中の悪魔」であって、中国ではない。米国は、中国関連の消極的な法案の審議を直ちにやめ、精力を自国の問題の処理に注ぐべきだ。(CRI論説員)