北京
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ロシアのプーチン大統領は現地時間4日、米国がドルの主導的地位を利用して制裁を行っているため、ロシアは別の支払い方法を採用せざるを得ないとの見方を示しました。前日には同国のシルアノフ財務相が、ロシアは政府系主導のファンドの資産構造を変えることを表明し、現在のドル建て資産を完全に排除することを明らかにしていました。
プーチン大統領は、ドルの主導的地位が低下するにつれ、国防分野における取り引きやドルを保有する外貨準備が減少している分野で他国と自国通貨で決済することは、最終的に米国に損害を与えるとし、「なぜ米国当局がこのようなことをするのか理解に苦しむ。彼らは自分たちが座っている枝に刃を入れるようなものだ」と指摘しました。
プーチン大統領と米国のバイデン大統領は16日にスイスのジュネーブで会談する予定です。両者は会談に先立ち圧力をかけ合っている状態です。プーチン大統領は4日の会議で、「ソ連国民」としての経験談として、米国に対し、「帝国の問題は、自分たちが小さなミスや過ちに耐えられるほど強いと思い込みがちだが、問題がますます多くなるにつれ、いつかは対応できなくなるだろう」と警告しました。その上で「米国は確固とした自信のある歩みで、ソ連の道をまい進している」と指摘しました。(RYU、柳川)