王国務委員兼外交部長、シンガポール外相と会談

　王毅国務委員兼外交部長は7日、重慶市でシンガポールのビビアン外相と会談しました。

　王外交部長は、「中国とASEAN（東南アジア諸国連合）が対話関係を樹立してからの30年間、双方の協力は実り多い成果を収め、それぞれの経済社会の発展と地域の平和と安定を大いに助力してきた。シンガポールは中国・ASEAN関係の深化において重要な役割を果たしており、中国側はこれを高く評価している」と示しました。

　また、王外交部長は、「中国はシンガポール政府および人民行動党と国政運営の経験交流を強化し、意思疎通と協調を緊密にして、コロナの試練と百年の変局と挑戦に共同で対応し、両国関係を絶えず新たな段階に引き上げるよう推し進めていきたい」と述べました。

　さらに、王外交部長は、「『陸と海の新通路』は両国協力の新たな注目点である。シルクロード経済ベルトと海上シルクロードを相互に連結し、相互につなげていき、共に努力してしっかりと、着実に、大きく強くしていきたい」と表明しました。

　これを受けて、ビビアン外相は、「中国側が感染対策の面でシンガポールに強力な支援を与えてくれたことに感謝する。中国はASEAN最大の貿易パートナーであり、シンガポールは中国側と『陸と海の新通路』の重要な役割を着実に生かし、『一帯一路』の共同建設を深め、地域と世界経済の回復を共に促進していく」と示しました。

　また、王外交部長とビビアン外相はミャンマー情勢など共通の関心を持つ国際・地域問題について、踏み込んだ意見交換を行いました。（雲、星）