北京
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2日付のニューヨーク・ポスト紙によりますと、米国立衛生研究所のコリンズ所長が新型コロナイルスが武漢の研究所で発生したという主張に反論するメールを送り、陰謀論だと批判していたことが分かりました。
報道によりますと、昨年4月、フォックス・ニュースのキャスターであるバイエル氏は、新型コロナウイルスが武漢の研究所で発生した可能性があると米国当局が確信を深めていると主張し、同日の夜のテレビ番組でその主張をアピールしていたということです。コリンズ所長は昨年4月16日、国立アレルギー・感染症研究所のファウチ所長をはじめとする米国の複数の研究所の責任者にこの番組のリンクを転送し、メールの件名に「陰謀論が勢いを増している」と書いていたということです。ただ、現在、メールの内容は編集されて読めなくなっています。
ファウチ氏は、昨年4月17日午前2時45分(現地時間)にコリンズ氏のメールに返信していますが、その内容も編集されているということです。
報道によりますと、昨年4月18日、ファウチ氏は、ウイルスのトレーサビリティーで中国を訪れたWHO専門家チームのメンバーであるピーター・ダザック氏からもメールを受け取っています。そのメールでは、新型コロナウイルスがコウモリから人間に感染したものであり、武漢ウイルス研究所の実験室から流出したものではない、というウイルス自然由来説を支持する科学的証拠を公表したファウチ氏への感謝の意が伝えられています。また、ダザック氏は、ファウチ氏のコメントについて、「勇気ある発言であり、ミスリードされたウイルス起源説を解消するのに役立つだろう」と評価しています。(ミン・イヒョウ、CK)