北京
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米政府は先日、新型コロナウイルスの起源調査に関するいわゆる声明を発表しました。この声明には「情報機関」の語が6回も登場しているのに、「科学」の語は一度も使われていません。「新型コロナウイルスの起源に関する最新の分析報告書を準備するために情報機関を派遣する」「情報収集と分析のための努力を倍増するよう情報機関に求めた」などの表現からは、米国側が新型コロナウイルスの由来探究を「CIA化」しようとしているという結論しか出せません。
米国の情報機関には、うそをねつ造した「前科」が多くあります。米中央情報局(CIA)は2003年、イラクを「大量破壊兵器を製造した」と非難し、この罪のない国を戦火に巻き込み、無数の民間人を死傷させ、無数の家庭を破壊しました。しかし後になってから、米国側のいわゆる情報はでっち上げであり、いわゆる証拠とされたものは小さな容器に入った洗剤だったと判明しました。米国はまた、「関連情報はシリア政府が化学兵器を使用したことを示している」としてシリアを空爆しましたが、米国や西側が資金援助した「ホワイト・ヘルメット(シリア民間防衛隊)」という組織がいわゆる「シリアが化学兵器攻撃」の動画を作り出していた事実が明らかになりました。
新型コロナウイルスの「実験室漏出論」は世界保健機関(WHO)と国際科学界に否定され、米国の一部の政治家を失望させました。彼らは方法を転じて情報機関に希望を託し、政治的手段で科学的問題に回答を出すことで、中国に濡れ衣を着せる芝居を続けようとしています。
また英紙「フィナンシャル・タイムズ」は米国の多くの現職および前職の政府高官の話を引用して、米国の情報機関が現在把握している情報は、彼らがいかなる確定的な結論を出すことも支持するものではなく、米国政府が改めて「実験室漏出論」を提起したのは、中国にかかわる問題で強硬な立場を示す政治目的によるものだと分析しました。
新型コロナウイルスの由来の解明は、情報部員にではなく科学者に頼るべきです。米国による情報機関にウイルスの起源を調査させ、政治目的を達成するために意図的にウイルスの由来追跡の国際協力を妨害した行為は計り知れない害悪をもたらすものであり、そのこと自体が調査され、責任を追及されるべきです。(雲、鈴木)