北京
PM2.577
23/19
外交部の汪文斌報道官は1日の定例記者会見で、新型コロナウイルスが中国の実験室から漏えいしたとする米政治家の発言に反論し、「ウイルスの発生源の調査を政治利用する行いは、国際的な感染症対策を破壊する。間違いなく国際社会からの反対を受けるだろう」と指摘しました。
汪報道官は、「新型コロナウイルス感染症の発生源を調べた世界保健機関(WHO)調査チームの一員であるオーストラリアの科学者ドミニク・ドワイヤー氏は、『新型コロナウイルスが実験室から漏えいしたという証拠はない』と述べた。また、同じく調査チームの一員である米国の研究者ピーター・ダザック氏は、『武漢を調査に訪れたチームは大量かつ十分な資料を発表した。ウイルスの起源は自然界である可能性が高く、実験室からウイルスが流出した可能性はほとんどないと証明できる』と述べている」として、世界の研究者たちからの米国への疑念や批判を列挙しました。
その上で、「ウイルス発生源の調査は科学的な問題である。人類の健康と安全にかかわるこの問題で、我々は生命を救い、このような公衆衛生上の危機に今後よりよく対応するという初心を持って、団結と協力の道を歩み、科学的な方法で調査を行うべきだ。調査を政治利用するやり方は道徳的とは言えず、失敗に終わるだろう」と指摘しました。(玉華、謙)