北京
PM2.577
23/19

ドローンで撮影されたゾウの群れ
ラオスやミャンマーと国境を接する雲南省の西双版納(シーサンパンナ)にいた野生のアジアゾウ15頭が北上を続けていることが注目されています。先月31日午後5時30分の時点で、省都の昆明市(人口846万人)まで20キロほどに迫っています。
ゾウの群れは昨年3月にシーサンパンナの自然保護区から北上して普洱(プーアル)市に入り、1年余りとどまっていましたが、今年4月からまた北上を続けて500キロ近く移動しました。アジアゾウを研究する雲南大学の研究者は、「アジアゾウがこれほど長い距離を北上するのは中国では初めて」とみています。
ゾウの群れが北上する原因はまだ明らかにされていませんが、「今までの生息地での餌不足」や「群れのリーダーが経験不足で道に迷っている可能性」などの見方が出ています。
現地では、住民とゾウの安全を確保するため24時間態勢で監視を続けています。ゾウの群れが通る可能性のある地区の住民に対して避難警告を出すと同時に、給餌を通じて、ゾウの群れの餌の確保や農作物の損失の減少、移動方向の誘導を図っています。
雲南省はこの30年余り、野生のアジアゾウの救助と保護活動に力を入れ、その数は1980年代初めの193頭から現在の約300頭まで増えています。アジアゾウの数が増加するにつれて、その分布範囲が広がっています。現在は、村や田畑の周りでその姿をよく見かけるにようになりました。野生のゾウは、農作物や経済的価値の高い農産物の異なる成熟期を見分けて、森林と農地の間を行き来し、主に農家の水稲やトウモロコシなどを食べています。(朱 柳川)