北京
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マレーシアのマハティール・モハマド前首相(95歳)はこのほど、「日米豪印『Quad(クアッド)』の参加各国はそれぞれ中国と個別に接触するべきで、手を携えて中国を包囲すべきではない」と警鐘を発しました。
マハティール前首相は20日、『日本経済新聞』主催の「アジアの未来」オンライン会議に参加し、国際交流について語る場面で、「日米豪印戦略対話が提唱する包囲的戦略は時代遅れであり、中国の報復を招くだけだ」と述べた上で、「安定した共通の経済利益を実現するため、各方面は中国と平和な話し合いを確保すべきだ」と強調しました。
マハティール前首相はさらに、「中国を激怒させることを避けるために、台湾問題については慎重な態度を保つべき」と論じ、「戦争は個別の国と地域だけに限定されるものではない。だれもが巻き込まれ、全世界が苦しむ恐れがある。南海の平和を守ることは、地政学上の安定を保つために極めて重要だ」と強調しました。(怡康、鈴木)