北京
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ロシア連邦議会下院(ドゥーマ)は現地時間19日、「オープンスカイ条約」廃止法案を全会一致で可決しました。
ボロージン議長は、「ロシアが引き続き『オープンスカイ条約』に残れば、NATO諸国によるロシア領土の監視観測が続き、データが米国に転送されることになる」と、国家安全を危険にさらすことはできないとのロシアの姿勢を示しました。
著名な軍事専門家のレオーノフ氏は、欧州の国家は米国に巻き込まれる形で「オープンスカイ条約」という戦略的安全を保障する重要な条約をやむをえず放棄したと説明。同氏は米国を「同条約を破壊した行為の責任を取るべき」と批判しました。
ロシア外務省は今年1月、新たな条件にもとづく同条約の有効的継続を提案しましたが、米側は反応しませんでした。ロシア側は深い遺憾の意を示し、同月15日に、同条約離脱の国内手続きの開始を決定しました。(朱、鈴木)