北京
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中国の31省・自治区・直轄市のうち、年齢構成が最も若いのはどこでしょうか。労働力が最も豊富なのは?最も人材を引き寄せているのは?このほど発表された第7回国勢調査の結果にはさまざまな情報が含まれています。
中国の流動人口は河川沿線、沿海地域、大都市に集中
【人口数】
全国14億の人口を地域別に見ると、全体に占める割合は、東部地区が39.93%、中部地区が25.83%、西部地区が27.12%、東北地区が6.98%。省・自治区・直轄市別で人口が最も多いのは広東省で、山東省が続き、いずれも1億人を超えています。また、人口上位5つの広東省、山東省、河南省、江蘇省、四川省の人口の合計は全国の総人口の35.09%を占めています。
【流動人口】
戸籍所在地以外の地域で生活している人は総人口の約35%(4億9300万人)。その行き先は、長江などの大きな河川の沿岸地域や沿海地域、内陸部の都市周辺に集中し、中でも長江デルタ地域、珠江デルタ地域、成都・重慶都市群などの主な都市群で人口増加が急速に進んでいます。
【年齢構成】
最も「若い」地域はチベット自治区で、14歳以下の人口が全体に占める割合は全国最高の24.53%。一方、全国平均は17.95%で、前回調査が行われた2010年より1.35ポイント上昇。60歳以上の人口は全体の18.7%を占め、2010年より5.44ポイント上がりました。子どもの占める割合の上昇とともに、高齢化も進んでいることが分かりました。
【男女比】
東北地区では女性が多く男性が少ないのに対し、広東省、海南省、チベット自治区において男性が多く女性が少ないという状況が突出しています。女性の数を100とした場合、男性の数が100以下の地域は、吉林省(99.69)と遼寧省(99.7)の2つだけです。
【学歴】
教育水準が最も高いのは北京市で、人口10万人あたりの大学卒業相当の学歴を持つ人数は4万1980人となっています。2位は上海市、3位は天津市です。