北京
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外交部の華春瑩報道官は12日の定例記者会見で、アフガニスタンに駐留している外国軍の撤退について、「秩序があり、責任ある姿勢が求められる」と述べ、「性急な行動によってアフガニスタンの平和構築にマイナスの影響や大きな支障をもたらすことは避けるべきだ」との、中国の立場を表明しました。
華報道官は、「アフガニスタン情勢は今、国際社会の関心を集めている。王毅国務委員兼外交部長は昨日(11日)に実施したウズベキスタン、タジキスタンなどの国との外相会談で、中国の立場を明らかにした。その内容とは、以下の『三つの主張』に総括できる。まずは、『アフガニスタン人が主導し、アフガニスタン人が所有する』原則の貫徹。次に、広汎かつ包容力ある政治上の手配についての合意を推進して、各民族、各派別のいずれもが将来は政治生活に参与し、政治的権利を平等に有することを確保すること。三番目は、アフガニスタンの将来の国政運営の仕組みは、同国独自の実情と発展ニーズに合致すべきで、外国のモデルをそっくりそのまま持ち込んではならないことだ」と述べました。
華報道官はその上で、「中央アジア諸国はアフガニスタンの隣国として、アフガニスタン問題の最終解決にしかるべき貢献を果たすべきだ。上海協力機構もアフガニスタンの長期にわたる安定にしかるべき役割を果たさねばならない。中国は国際社会と域内諸国と共に、アフガニスタンの平和交渉プロセスを引き続き推し進め、アフガニスタンで平和と安定がいち早く実現するよう後押ししていきたい」と強調しました。(Yan、鈴木)