北京
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米国が「今後、国際義務を履行する」との姿勢を表明したことについて、外交部の華春瑩報道官は11日、北京で開かれた定例記者会見で、「中国側は米国が利益を追求するための狭いグループづくりをやめ、有言実行するよう期待している」と語りました。
国連安保理の「多国間主義と国連を中核とする国際システムの守護」をテーマとする閣僚級会議で、米国のブリンケン国務長官は「米国の近年の行為は規則を礎とする国際秩序を破壊した」との考えを示し、今後、米国は前向きな姿勢で国際機関に参加していくとの意向を表明しました。
これを受けて華報道官は「真の多国間主義の実践にはウィンウィンが必要で、ゼロサムゲームは不要だ。公平性と正義性が必要で、覇権主義は不要だ。多様性を尊重すべきで、唯我独尊の思考は要らない。これは国際社会の普遍的な願いであり、現在の世界の潮流でもある」と指摘し、さらに「米国はここ数年、国際社会において『アメリカ・ファースト』の政策を実施し、多くの国際条約から脱退した。これにより、多国間主義はひどく損なわれ、また、国連を中核とする国際システムが弱体化した。米国は最近、国際機関や多国間協議に復帰し、国際義務を履行していく意向を複数回にわたり示している。今度こそ、有言実行となることを期待する」と強調しました。(非、謙)