北京
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農業農村部の于康震副部長は9日、「長江スナメリに対する2021年度の保護活動として、湖北省の天鵝洲長江旧河道から同省石首市の中国科学院水生生物学研究所天鵝洲科学研究基地、何王庙旧河道、同省監利市の中国科学院水生生物学研究所何王庙科学研究基地、同省洪湖市の老湾旧河道、安徽省銅陵市の淡水イルカ自然保護区の夹江水域、広東省珠海市の長隆海洋王国、上海市の海昌海洋公園の7カ所に長江スナメリ19頭を移送した」と発表しました。
于副部長は、長江スナメリは長期に渡り人間の活動の影響を強く受け、個体群は急減して現在はわずか1000余頭しか生息していないとために、国家第一級重点保護野生動物に指定されたなどと説明しました。
農業農村部はここ数年、政府関係部門や地方政府および企業や民間団体などとともに、長江スナメリの重要な生息地の生態環境を改善するとともに、一部個体を長隆海洋王国と海昌海洋公園に移送して、水族館の良好な施設およびイルカ類の人工繁殖の技術や経験を利用し、その他の研究機関との協力も強化するなどで人工繁殖技術の問題点を打開すると同時に、絶滅の危機が生じている希少動物に対する社会全体の保護意識を向上させることを意図しているとのことです。(ジョウ、鈴木)