北京
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発射成功を同僚と喜ぶ周承鈺さん
2020年11月、月探査機「嫦娥5号」の打ち上げが成功したことで、嫦娥5号月探査任務のコネクタシステムの指揮を担当する24歳の周承鈺さんが、中国のソーシャルメディアで話題の人物となりました。中国のロケット発射指揮者として最年少の女性である彼女は「火箭少女(ロケットガール)」と呼ばれています。
海南省の文昌衛星発射場には、偉人と呼べる人物が複数在籍しています。第1世代の指揮者である胡雷鳴氏は2012年に指揮者になった当時は26歳の若さでした。第2世代の指揮者の張維星氏は2017年に27歳の若さで指揮者となりました。中国の宇宙開発事業の急速な発展に伴い、1980年代および90年代生まれの若者が中堅の力となっています。中国の宇宙開発事業の半世紀近くの発展を振り返ると、その際立った特徴の一つは、若い人材の輩出にあると言えます。若い力の活躍こそが、宇宙開発事業で進展を収め続けるための重要な支えなのです。(玉華、謙)