北京
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米ハーバード大学のジョセフ・ナイ教授はこのほど、中国のシンクタンク「中国・グローバル化センター(CCG)」の王輝耀主任との対話の中で「ソフトパワーの面において『ゼロサムゲーム』は存在せず、グローバルな課題解決における米中の協力は両国の魅力を同時に高められる」との見解を示しました。
「ソフトパワー」という概念の提唱者であるハーバード大学ケネディスクールのジョセフ・ナイ教授は米中両国のソフトパワーの源を分析した上で、「中国のソフトパワーの主要な源は、伝統文化と発展の成果である。一方、米国では新政権が前政権の気候変動や多国間主義などの面での政策を変えていることでソフトパワーの上昇が見られる」と指摘しました。
ナイ教授はさらに、「米中の協力は、他の国々に両国をより魅力的に見せるだろう。大多数の国は米国と中国の間で二者択一を迫られることを望まないからだ。したがって、もし両国が協力、特にグローバルな公共財の提供という面で協力を強化すれば、中国のソフトパワーが高まると同時に、米国のソフトパワーも高まることが予測できる」と述べました。(玉華、謙)