北京
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中国国家統計局サービス業調査センターと中国物流購買連合会が30日、景況感を示す購買担当者景気指数を発表しました。それによりますと、製造業購買担当者指数(PMI)は51.1%、非製造業・企業活動指数は54.9%で、いずれも拡張期間にあることから、中国の製造業が安定成長を保っており、経済運行が引き続き安定的に回復していることを示しています。
特に、51.1%という4月のPMIをみれば、先月の顕著な回復ぶりを踏まえた上で引き続き拡張傾向が保たれていることが分かります。先月より0.8ポイントの低下はあるものの、景況の分かれ目である50を上回っており、2019年と2020年の同期を上回っているため、安定成長を示しているとみられます。
中国物流購買連合会の蔡進副会長は、下落に転じた主な原因を「原材料の一部業種に著しい下落が見られたため」だとし、「依然として51%以上という比較的高いレベルにあることから、中国経済の回復傾向は変わっていない」との見方を示しました。
また、非製造業・企業活動指数の54.9%という数字については、先月より1.4ポイント下落しており、非製造業も比較的速い拡張を保っているものの、テンポがいくらか鈍くなっていることが表れています。一方、清明節の3連休などの影響で、サービス業の消費市場は回復を続けています。今月のサービス産業活動指数は54.4%で、先月より0.8ポイント下落したものの、第1四半期よりは2.0ポイントも高く、サービス業の回復傾向が良好であることを示しています。なかでも、宿泊、飲食、生態保護および環境ガバナンス、文化、スポーツ、娯楽などの業種の回復が目立って加速しているということです。(Yan、謙)