北京
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毎年3月から6月はトキの繁殖期に入ります。中国西部の内陸部に位置する陝西省漢中トキ国家級自然保護区の人工孵化基地ではこのほど、11羽のトキが相次いで孵化しました。
基地内の人工孵化室では、飼育員が入念に、トキの雛にエサを与えています。今年初めて孵化したトキは生まれてからまもなく1カ月と成り、今の体重は738グラムです。
職員の説明によりますと、今年の人工孵化作業は3月20日から始まり、20羽のトキを孵化させる予定だということです。長年、人工孵化や雛の飼育の研究を積み重ねてきた保護区では、トキの人工孵化の成功率は85%以上をキープしています。
絶滅危惧種に指定されているトキは1981年に陝西省で7羽が再発見されました。その後、1989年に世界初の人工繁殖に成功したことを経て、今では全世界で5000羽以上に増えています。