北京
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外交部の趙立堅報道官は28日の定例記者会見で、「米国が中国と同様に科学的かつ協力的な態度で、新型コロナウイルスの発生源解明について世界保健機関(WHO)と協力するよう望む」とした上で、科学研究の政治問題化、陰謀論による科学の否定、自国優先による国際協力の破壊などをしないよう期待すると示しました。
報道によりますと、米国務省の関係者は、米国が新型コロナウイルスの発生源解明に関するWHOの次の段階の取り組みに対して、新たな提案を提出する計画であると明らかにしています。
これに関する質問に答えた際、趙報道官は「新型コロナウイルスのコールドチェーンを通した感染可能性はあるが、実験室から人間に感染した可能性は『極めて低い』ということを、中国・WHO新型コロナウイルス感染源共同研究報告書は明確な結論としている。米国もこれを把握しているはずだ。中国は共同研究において、一次データのうち特に注目すべきデータはWHOに全て提出した。専門家グループ側も、自分たちが大量のデータと情報を入手していることを認め、プライバシー保護の関係で一部の情報について複製や海外への持ち出しができないことについても十分に理解していると、複数回にわたり表明している」と説明しました。
趙報道官はさらに、「米国は一次データの問題や実験室からの漏洩などに関する主張を繰り返していたが、では、米国内で発生したことについてはどう説明するのか。米国政府が発表した早期症例の発生よりもさらに早い時期に症例が発生したという情報が米国外で報道されていることや、2019年7月にバージニア北部で原因不明の呼吸器系疾患が発生していたこと、また、ウィスコンシン州での大規模な「電子タバコに関連した肺疾患」の発生などについても、米国はいつも呼びかけているように関連症例の詳細なデータや情報を早期に開示できるのだろうか。また、フォート・デトリックへの疑問もまだ解明されていない。米国はなぜ世界の専門家らを見学、調査、研究に迎えないのだろうか」と反論しています。(閣、謙)